仲良しだから。
血縁者だから。
長い付き合いだから。
それだけの理由で、
何でもかんでも言える訳がないし、
寧ろ、
「だからこそ言えない」
「それが故に秘密にしておく」
そういうことが
案外、たくさんありますよね。
ほんとは、
乳首がすごく感じやすいのに、
奥さまには、
「舐めて欲しい」とすら
言えない殿方も居られますし、
M字開脚で、
隅々まで見られたい殿方も、
彼女さんには、
落ち着いた大人の男って
一面しか見せていなかったり
するみたいです。
わたしも、
息子たちが好んで観る
AVのカテゴリを知りませんし。
「秘密」が、
淫靡なものを更に淫らにしたり、
波立たない穏やかな幸福に
繋がってたりするようなことも
あるのでしょう。
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「なんで言わんの？」
玄関の柱に手をついて、
軽く首を傾げながら、
長男太郎ちんが静かに言いました。
「ん？
大丈夫よ？
冬の雨とは違うから！」
長ネギが突き出した
スーパーの袋を持ったまま、
えへっと笑うと、
前髪から雫が落ちてきた時、
「おかんっおかんっ」
慌ててバスタオルを持って
次男次郎ちんが、
駆け寄ってきました。
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本日の合言葉
「雨」