「相手を見ようと思わんかったら、
何人と顔を合わしても、
誰とも出会ってないんと変わらん」
何十年も前に他界した伯父が、
畦に腰掛けて、
竹の棒で薪をかき回しながら
教えてくれた言葉が、
まだ心に残っています。
案の定、最寄駅の駅員さんの顔も
覚えておりません。
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さて。
お名前もお住まいも何も知らず、
その方の
「表玄関」でなく、「裏口」から
「ハジメマシテ コンニチハ」。
そんな生業で生かされている
わたしではあるのですが、
裏口だからこそ、
その方が表に出さずに
心の裏庭に秘めておられる、
色んなものに触れるんですよね。
それは、
「秘密の性嗜好」だけでなく。
日頃、
「男なんやから」
「上司なんやから」
「父親なんやから」
そんな肩書きに、
「しっかりしろ」
と、
ご自身を叱咤されている方が、
裏庭だからこそ見せて下さる
緩んだ表情がございます。
それで良いし、
それが良いとも思ってる
わたしも居ります。
ただ、
わたしも人の端くれでございます故、
「裏」という字の下半分に、
そっと「表」という字が隠れているように、
その方が、
どんな風に表の顔で頑張って居られるのかを
見つけて感じ取った時に、
ぽっと
心に情が生まれたりするんですよね。
隠れてるものこそ、
セクシーだと思います。
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本日の合言葉
「秘密」