出勤途中の電車の中。
斜め前に見えるボックス席で、
身を寄せ合って座る、
見た目はおとなしそうな
若い男女がいました。
歳の頃は、
２０歳そこそこだったでしょうか。
「絶対に離さない」
きつく、恋人繋ぎされた手のひら、
僅かに首をひねれば唇が触れ合いそうなほど
頬を寄せる二人を見て、
「彼氏くん勃起してそう。
いや、
絶対、勃起してるよね？」
と、
カウパーに濡れたパンツで
風邪をひかないか、
見知らぬ若者を心配した、
さえでございます。
それを「優しさ」と呼ぶのかどうかは、
分からないけれど（多分、違う）。
皆さまも、
どうか、お風邪など召しませんように。
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本日の合言葉
「恋人繋ぎ」