2024年6月の満月は、6月22日午前10時8分です。6月の満月は「ストロベリームーン」と呼ばれます。
なぜ6月の満月は「ストロベリームーン」と呼ばれるのでしょうか。いちごのようだから、いちごのような赤い色だからというわけではありません。
満月には、アメリカの農事暦では、月ごとの満月にそれぞれ名前がつけられています。これらの名称は、アメリカ先住民が、満月に独自の名前をつけることで、季節の移り変わりを捉えていた伝統に由来するものです。また、それぞれの満月名は、その月の満月を含む1か月の呼称にも用いられていたとされます。
6月は野いちごの収穫時期でもあり、そのことから「ストロベリームーン」と名付けられたと言われています。
月の暦が存在する理由としては、月が平均約29.5日のサイクルで「新月→上弦→満月→下弦→新月」という満ち欠けを繰り返していることが挙げられます。月の満ち欠けは、月と太陽との位置関係の変化にともない、太陽に照らされて光って見える部分が変わるために起こるものです。満月は太陽と月が180度離れたとき、つまり「月と太陽の間に地球が入って一直線に並んだ状態」の時です。
2024年のストロベリームーンはいつ見える?
2024年6月の満月は、22日午前10時8分です。
満月は太陽と反対方向にありますので、太陽が沈む夕暮れ時、東の空から出て、真夜中に最も高くなります。そして明け方、西の空に沈みます。
満月の時間は、午前中のちょうど月が出ていない時間帯になりますが、前日の夜や、当日の夜もほぼまんまるの月を眺めることができるでしょう。
ストロベリームーン以外の満月名は? 2024年の満月日時もまとめて紹介
月の満ち欠けのサイクルに当てはめれば、今後の満月の日時も予測可能です。6月以外の月の満月にもバラエティにとんだ名前がそれぞれつけられています。例えば、2月はスノームーン、4月はピンクムーン、10月はハンターズムーン、12月はコールドムーンなどと、色や自然、風習にちなんで名づけられています。
6月22日の午前10時を少し過ぎた頃、やぎ座で満月が起こります。6月の満月は、アメリカ先住民の間で「ストロベリームーン」と呼ばれているのだそう。これはちょうどこの時期に苺の収穫をすることに由来し、月が赤く見えるわけではありません。ただ、夏至の頃の月は南中高度が低く、地平線に近い朝日や夕日が赤く見えるのと同じように、月の出始めは赤みが強く見えることも多いとされています。今回の満月は夏至の翌日。晴れていれば、いつもと違う色の満月が見えるかもしれませんね。
色の持つイメージからでしょうか、一部では「恋が叶う満月」とする説もあるようです。満月は満ちるときですから、生まれ持った星回りによってはそうした運命が待ち受けている方もいらっしゃるでしょう。運は行動してこそ動くもの。こうしたタイミングを節目として勇気を出すのも、アリかもしれません
ひなこ