新人歓迎パーティの日になった。
毎年新人歓迎パーティは居酒屋で、行われるのが恒例になっていた。
僕たち2年は、先輩たちよりも早く来て会場のセッティングや、料理の注文やお酒の注文など、所謂雑用係みたいなもんだった。
テーブルの上に料理やお酒などが並んだ頃、続々とサークルのメンバーが集まり始めた。
皆が席に付き、落ち着いた所で
僕「それじゃぁ、始めます、グラス持ってください、では…かんぱ……」
その時に入口の奥の方から、バタバタと誰かが走って来る音が聞こえた。
「はぁ……はぁ……はぁ……遅れてすみません!」
振り向くと、彼女が汗だくになりながら、走って来た。
彼女はキョロキョロしながら、空いてる席を探はしてた。
先輩「おいおい今年の女の子達は可愛い子ばっかじゃん……ほら、こっち空いてるから座りなよ」
そう彼女に手招きをすると、横に座らせた。
改めて乾杯をし、歓迎会が始まった。
時間が経つにつれて、お酒もいい感じに進み酔いが回ってきた。
皆が楽しそうにする中、彼女と先輩達、数人の姿が見当たらなくなっていた。