悲しいニュースを見ていると思い出す、ある出来事があります
小学校２年生のときのお話です
学校が終わり、帰り道の通学路を歩いていると
車のクラクションが聞こえました
辺りを見渡すと
すごく格好いい車が私の真横で停まりました
ほんのり黒色を帯びた窓が下げられていくと20代ほどに見える優しそうなお兄さんが笑顔で
「◯◯の場所知ってる？行きたいんだけど
道に迷っちゃったんだよね。
知っているかな？」
その場所はとても近場で、たまに行くことのある施設だったので
『しってるよ！おしえてあげる！このまま真っ直ぐいって✖︎✖︎✖︎を△△して右にいくとあるよ！』
"困っている人がいたら助けてあげなさい"
そう親に教えられていたので、良いことしたかもと得意げに答えました
「うーん
おじさん1人だと着かないかもしれないから
一緒に行ってくれないかな？お願い」
"知らない人には、絶対について行っては駄目"
そのようにも言い聞かせられていたので
『しらない人とは行っちゃダメなんだよ。
すぐ近くにあるよ！』
そう伝えるとさっきまでの笑顔が嘘のように
曇ったかと思うと
「そうかぁ〜、ありがとうねぇ」
そう言い終わるか終わらないかのタイミングで
驚くほどのスピードで走り去っていきました
それからしばらくの間は
助けてあげられなかった
悪い事をしてしまったのかも
そう思い悩み、親に伝えることもしませんでした
大人になってから思えば、車に乗り込まない判断をして本当に良かったと分かります
ただ、あの時 "迷っているのは可哀想" そんなふうに助手席に乗り込んでいた可能性もあったかも知れません
身近に小さな子供が居る方は
是非、しつこい程に言い聞かせてあげて下さい