東大寺の次は春日大社へ
大きな朱色の鳥居をくぐり、足を踏み入れると空気がガラッと変わり、いにしえの世界に惹き込まれます。
参道の両脇には石灯籠が並び、古いものでは室町時代に寄進したそうで、灯篭に生えた苔を見ると歴史を感じます。
石灯籠の間から鹿が顔を出し、まるでお出迎えしてくれてるかの様でした。
春日大社の歴史は、武神として崇敬される武甕槌命(たけみかづちのみこと)が、御蓋山(通称・春日山)頂上の浮雲峰(うきぐものみね)に降り立ったのが始まりとされる。武甕槌命は鹿島(茨城県)から白鹿に乗って来たと伝わるため、この地の鹿は神鹿とされました。
春日大社を信奉したのが、奈良時代から平安時代に栄華を誇った貴族・藤原氏。朝廷では権勢を振るったが、鹿に出会った時は、わざわざ輿から降りて頭を下げたという説があります。
参道の先の石段を登り、門をくぐると
目の前に朱色の御本殿が鎮座!
美しく神々しい姿に息をのみました。
朱色は魔除けや不老長寿の力があると言われ、鳥居や神社の建物に使われていますが春日大社は大変希少な本朱と呼ばれる水銀を使った鮮やかな赤色顔料が100パーセント使われているそうです。
そして20年に一度の割合で『式年造替』が実施されてきたので長年に渡り、美しい本殿が保たれて、訪れる人々は春日大社に魅了されたのだと私は思いました。
(続く)