私は19歳ぐらいからSMを初めて、S女としてお仕事を始めたのは22歳ぐらいからです。
なのでもう普通の女の子として恋愛してきた期間よりも、男性を責めてきた期間のほうが長くなりました。その弊害というかなんというか、年々本当に男性とのキスが嫌だなと感じるようになっていきました。
少し前に女の子とセック.スする時に、その子の性癖にベロチューがあったことを把握していたため、私はビビって直前に「わっ、私、最近なぜかキスが苦手で...」と言うほどでしたが、女の子とのキスは温かくて気持ちよくて大丈夫なことが分かりました。
なんで男性とのキスだけは苦手なんだろうって、この1年ぐらいずっと疑問に思っていました。
その謎を解明できたのは最近です。
きっかけは友達との会話でした。
恋愛映画を見てテンションの上がった友達が「鈴木◯平の太い腕と手を頭の後ろに回されて、ギュッてされて強引にキスされたいよね」と言っていたのに対して、私がう〜〜〜〜んって唸ったのが取っ掛かりです。
もちろん鈴木◯平がすごく魅力な男性だということは分かります。でも強引にキスされても、何にも嬉しくないし、むしろイラッとしてしまうとまで思いました。
(大前提として、鈴木◯平は魅力的な男性の間接的な比喩表現だと思ってください。あまりに失礼極まりないので...)
賛同しかねる私に、「じゃあむぎちゃんは男性から愛情表現として、どういうことをされたら嬉しいの?」と聞かれて、性癖についてもオープンに話せる友達だったので「あくまで下から『唾液ください』って言われるほうが死ぬほど興奮する。」と話しました。
物事を言語化するって本当に大切で、そこで初めて自分が、男性の自由意志に基づいてキスされる事が嫌だったことに気づきました。
例えば普通のセック.スにおいても、私は常に主導権を握る側で、もし私の身体のどこかを触りたかったら、触っていいかどうかについて許可を取らせたり、お願いすることが必要な空気感にしています。
なのにキスだけは、男性の気分が高まったときに勝手にできるというのがとても嫌でした。いやまあ、普通の男女関係だと「キスしたい」って思った時に、男性から女性にキスするって"普通"じゃないですか。それこそ鈴木◯平の恋愛映画みたいに。
これはとても品のない比喩になってしまうけど、男性が射精する瞬間まで全部が私のコントロール下にあるのに、勝手にキスされるのは、自分の犬が勝手に餌を取っていくような感覚がしてしまいます。まだ「待て」をさせているのにね。
「こういう理由で男性とのキスが苦手なの」という話を、この前プレイ中にしたところ、「むぎさんに"自分から"キスをするなんて絶対にできない。恐れ多くないですか?」って言ってくれて、そう!!だから私はあなたのことが大好きなんだよ!!って心の中で嬉しくなりました。
性癖が合うってきっとこういうことなんでしょうね。
なんだか最近リピーターさんと会うたびに、私が変態なことについて、みんな口を揃えて「どうやったら、こんなに素敵な女性になれるの」って言って頂ける事が続いていて、本当にM性感やってて良かったなって思います。
私のことをこうして必要としてくれる人たちがいるから、私は子どもの頃からどうしようもなく変態だった自分を認めてあげられるし、普通の恋愛観とは違う欲を満たすことができています。
今日はマゾが「むぎさんの形に自分が変えられていっちゃう」って、散々甚振られてもガチガチに勃起している自身のペニスを見て呟いていました。それを聞いて、私もそうなんだよって一瞬出そうになりましたが、そんなことあえて口にしなくても理解しているだろうなと思い、そっと飲み込みました。
私がここまでそうだったように、性癖は相手によって、環境によって、常に変わっていきます。
だから皆さんも今の自分自身の「好きなもの」「興奮すること」「嫌いなこと」を積極的に言語化してください。もしまだ分からない人は一緒に考えましょう♡
より素敵なプレイにしていきましょうね♡
BLOG「むぎ茶の資料室」
https://muginox.hatenablog.com/