ここは、
親の事情や孤児として預けられた子供達に
「真っ当な人としての生活を!」
と、
衣食住、果ては学校への通学。
人として「生きる権利」を幼くも傷ついた子供達に与えようと
資産家の女主が、
自らを校長と名乗り
沢山の子供達を住まわしている
傍目から見ると、
この御時世にと、それはそれは羨望の眼差しで見られていた
そう呼ばれる事さえあった
「女神の学園」
いつも微笑ましく振る舞う彼女
「少しでも、
子供達に夢や希望を持ってもらいたくって。」
「自分の産まれた境遇はさておき、
その中でも人として夢をもって幸せななってくれれば
其れだけで良いんですの」
微笑みながら隣人達に尋ねられると謙虚に微笑みながらいう姿勢。
「女神」そう言われてもおかしくは無いだろう。
女神を囲む少年達。
医者になりたい
弁護士になりたい
パイロットになりたいな!
なんて幼い子供達もいる。
でも
そんな女神の夜の顔
カツーン
カツーン
廊下に響くハイヒールの音
一部屋、一部屋子供達の部屋を開けては閉めて
何かを物色しているようだ。
一つの部屋から灯りがこもれている。
消灯時間はとっくに過ぎているのに
部屋を開けニッコリと微笑みながら少年に尋ねる。
「あら
消灯時間はとっくに過ぎているのに何をしているのかしら?」
微笑みながら尋ねる彼女を見る少年は、
ガタガタ震えだしうわずった声で質問に答える。
『あよ予習をしてたんです
あのその』
「あーら?予習?
でも私言わなかったかしら?
ルールは守りなさいって?」
少年の髪を鷲掴みにし耳元で囁く。
『ゴメンナサイゴメンナサイ』
「お利口な貴方が言いつけを破るなんて
私が最近かまってあげて無かったからかしら?」
とニッコリ
『違う違います~!』
慌ててベッドに逃げる少年
「あらあら
逃げれると思ってるの?」
「誰のおかげでご飯を食べれて暖かい部屋で眠れるの?」
「ん?いってごらんなさい?」
髪を鷲掴みにし羽交い締めにしながら耳元で囁く。
『ぅぅいやだ』
「嫌だ?おかしな子ね?」
「夢が有るんでしょ?
学校行きたいのよね?」
「それともまた
追い出されたいの?」
「学校も勿論いけない夢も何ももてないのよ?」
涙目になる少年
首筋に爪を這わせ舌を耳元に這わす
『ぁ』
「あら感じちゃったの?」
「まだ何もしてないわよ?
いやらしい躯になってきてるわね~?」
意地悪な笑顔で少年に問いかける
黙りコクる少年
しかし陰部はパンパンだ。
『やめてやめて下さい』
嘘吐き
躯は刺激を求めている癖に!
「最近かまってあげてなかったからねぇ?」
「今日は貴方に決めたわ!」
ニッコリ
夜更けの豪邸に
今日も悲痛な子供達の声が切なげに響く
断れ無い受け入れなければイケない
「女神の学園」?
それは本当に女神の学園なのか