ご飯屋さんに入ったらものすごく賑やかな声が中から聞こえてきてなんなら外にももれていたくらいで、混んでるようだから空いていないかもなと近づくと店員さんが迎えて下さりどうぞと案内されたんだけど、賑やかな正体は宴会でした。
あっここ選んだの間違えたな(今回は)と直感が働いたが後に引けず仕切りのある奥の部屋に通されたので、まぁここだったら気まずくないかと、丸聞こえ状態の中なるべく心を無にして外部の声を遮断し車の音に置き換えることに集中した。淡々と食事を終え(きちんと味わえたよ、美味しかった)、お会計のことを考えていた時にすぐ横の宴会で数名の挨拶が始まってしまった、しかもレジまでの通り道を塞ぐ形で並んで立っている。
完全に出るタイミングを見失った訳だが長くなりそうなのは予想できたし私が合わせる必要もないよな?待たずに強行突破しかない!と店員さんに確認したら大丈夫ですよ〜って気にしないでくださいの顔でおっしゃられたのですけど、気にしますって。
また心を無にして腰をかがめて姿勢を低く低く極力邪魔しないように前を横切らせてもらった(背後に通れるスペースはなかった)その時、主役っぽい人の挨拶が始まるところだった。
最悪だ。
やっぱり私はタイミングを間違えた。
空気読んだつもりが、つもりだった。
失敗した。
空気になって消えたかった。
あー気まずーーー。
失礼しましたーーー。
と会計して店を後にした。