友人から聞いた話。
友人の仕事のお客のなかに、明らかに変わっている人が数人いるらしく
詳しく聞かせてもらうと、そのお客らは典型的な統合失調症の症状のようなものを発症している気がしました。
私が「ごめん、素人判断で申し訳ないが、それって統失じゃないかね?」と口を挟むと、おそらくそうであろうと友人も同意します。
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私も統合失調症の方を数名知っていますが
みなさん真面目に治療に取り組んでいるし
薬と上手に付き合ってコントロールしている方が多い印象です(もちろん皆さん苦労人されていますが...)
友人のお客も含めて、病気になりたくてなる人は一人もいないと思いますし、それは残念なことです。
ですが、それを認め受容れ、前向きに治療する姿勢の患者と そうではない人(迷惑をかけてしまう人)の分かれ目って、どこなんでしょうね。
「困っている」という自覚の有無が分かれ道なのかなと思いますが
認めない人は「困っていない!病気ではない!レッテル貼りだ!」と仰るんだろうな。
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さて、友人の顧客の中の統失さんは、たびたび友人に電話をかけてくるらしく
その度に友人はその客の自宅へ伺うそう。
そして、一時間ほど話を聴いてあげる(話の内容は被害妄想?と思われる)と、落ち着くのだとか。
それを聞いた私、またも
「アンタは医療者でも福祉の人間でもないんやからボランティアしたらいけん。出張料をとれ」
と口を挟みましたら
「本人にも一応申し訳ないという意識はあるみたいで『申し訳ないし』と言いながら凄く小さな調整とかを都度頼まれるのね。だからもちろんお金は頂くこともあるよ。
何もせず無料の日もあるけど....。
でもまあ、俺が呼ばれる時期ってのは、その人の『症状』みたいなのが強い時期なんやろうな」
とのことでした。
そしてまた友人はぽつり。
「でも他人事じゃないよな、みんななりたくてなるわけじゃない。
病気の始まりがどんな風かは分からんけど、俺だってなる可能性あれんよな」と。
私は、統合失調症を発症しやすい人の特徴や、治療法などを簡単に説明した後に
「もしアンタがつらくなったら病院一緒に行こう。怖い場所やのうて、みんなが自身の人生を良くしようと頑張って通う場所なんや。
逆に私の様子がおかしくなったら、頼むよ」
と伝えましたら
お前を信じて素直に着いていくし、もしそうなったときには治療も頑張るし、逆も然りと言っていました。
「もしもがあっても大丈夫」という心のバックの有無も、分かれ目なのかもなあ
なんて思ったのでした。