風俗嬢と言う職業をしていると…
『 何で、風俗嬢をしているの?
セ○クスが好きだからしてるの?! 』
なんて失礼かつ意味不明な質問を
されることが多々ある。
それは金銭的なこと…時間的なこと…
何らかの問題があるから。
( セ○クスが好きだから風俗嬢をしている
女性は多分、いません 笑 )
風俗嬢をしている女性の理由は
千差万別、人それぞれ違うだろう。
人様の前で裸になり
女体を晒すことに抵抗がない理由が
私にあるとすれば…
単に自分の裸なんかより
私には人に見せたくない
恥ずかしいものが他にあるからに過ぎない。
つまらない『 しがらみ 』は
とうの昔に捨てたから。
私は目の前で人が亡くなる瞬間を
見た事がある。
その時、今あるこの顔や身体はただの
『 魂が入っている入れ物 』だと気付いた。
亡くなった相手は
昨日、見た姿のままだった。
衝撃的だった。
死んでも変わらない私達の姿形…
しかし肉体が生きていることが
生きていると言う訳ではない。
私が何かを考え
何かを志して動かなければ
私は生きていないのと同じだ。
私の意志を持って生きることが
私を生きているってこと。
私はその時から
『 意志を持って生きなくては 』
という気持ちにかられた。
どんな立場にあっても
自分の意志を持って生きたい。
ただ息をして
存在しているだけでは…
私は生きていることにならない。
だから…
つまらない『 しがらみ 』は
自分が生きることに関係ないと
想えた。
狭い世界のしがらみ。
広い世の中を生きているはずの
なのにね。
女性達が生きる上での
しがらみの1つに肉体と言うものがある。
私からすれば
『 魂が入っている、ただの入れ物 』
なんだけど…
胸元があいていたり
身体のラインが出るだけで
性的な眼差しに晒されたり…
痴漢などの性犯罪にあった時にも
そういう格好をしていれば
『 女性のほうも不注意だった 』と
言われのない非難を受けることも
ある。
自分自身の肉体であるにも関わらず
女性達が『 自分の魂の入れ物 』を
本当の意味で自由に扱い生きることは
とても難しい。
生きづらさや弊害を齎す…しがらみ。
今、考えれば私は
女として生きてく生きづらさを
『 生きていく強さ 』に変えたくて
人様の前で裸になる職業を
ある日、突然、選んだのかも知れない。