事務所の近くに
コンクリートの段がある
建物があって
この段差が腰を掛けるのに
丁度良い高さなのだ。
今年に入って
このコンクリートベンチに
座る老婆を
時々だけど見かける。
ヨコハマヨーコさんの
対極にいる老婆。
とても質素で真夏なのに長袖。
だけど、すえた臭いはしない。
時間帯が深夜だからかも。
先日、初めましてのお客様から
お土産としていただいた
うなぎパイは、この老婆に
差し上げた。
単純に
「喜ぶんでくれたら嬉しいな」
と言う気持ち。
渡す時、2~3会話をして
「まぁ、珍しいわぁ」と
言っていただけた。
声のトーンから
よく分からないけど……
好意的だったと思う。
私、静観が出来ないんだよね。
お節介をしてしまう。
近寄らないで。っていう人は
そんな佇まいだもん。
私は、声を掛けない。
あの日、私を事務所まで
送迎してくれたドライバーさんに
話しをしたら
「俺、何となく気づいてましたよ。
やっぱり、あのおばちゃんに渡したんすね」
と、見抜かれていた(笑)
こちらも、こえー(笑)
では、股。