朝、窓を開ける際冷んやりした風に
ちょっとだけ勇気が要る感じでした☆
週の始めは
やっぱり苦味の効いた珈琲がいいな
朝のホッと出来るひと時です
お休みに行ってきました
絵本作家、安野光雅さんの特別展です
文章の無い絵本「ふしぎなえ」を刊行後
「空想工房の絵本」「旅の絵本」など
生涯150冊もの絵本を
子供達を楽しませると同時に
大人も一緒に夢中になれる
遊び心いっぱいに描かれています
こちらは何やら夜に怪しい感じ・・
よく見ると月を半分位盗ってきて
小屋の中に隠していますね
周りには「今月は満月のはずなのに」
と、人達が月を指差して訝しんでいます。
絵の説明によると正義感の強い息子は
「皆の月なんだから
ちゃんと空に返してきてよ!」
と、怒って父親に抗議しているらしい☆
そもそもなんで月を盗ってきたのか
「真」と「偽」のどちらにも偏らない
ファジィさをユーモアを交えて
安野光雅さんらしく描いた様です◎
こちらの「もりのえほん」は
葉の生い茂った中や幹のうねりに
よ~く見てみると
色々な動物が隠れています
ちなみに一部分を
クローズアップしてみると・・・
あっ、パンダがいましたね◎
他にもキリンや馬、クマや鳥など
沢山の動物が隠れています
この絵本を描くにあたって
実際3000メートル級の山に登り
沢山の木の幹、葉っぱの形を
スケッチしに行ったのだそうです
自然の形にうまく動物を溶け込ませるには
ただ見るだけじゃなく
その仕組みまで良く知る為
深い観察が必要だったのですね
色々展示があった中で
最後に展示されていたこちらが
すごく印象的でした
切り絵の「きりがみ桃太郎」
海のうねりの波模様や
猿キジ犬をお供にする場面の
雲の狭間のデザインなど
繊細に、時には大胆に
切り抜かれた切り絵は
白と黒だけなのに
その躍動感に想像力を掻き立てられます
何より、組み込まれている
安野光雅さんの語り口が
独特かつ軽快で
読んでいるとほっこりしてきます
観る人に
「どんな形で観てもいいんだよ」と
思わせてくれる様な
自由でやわらかな思想は
唯一無二の安野光雅さんの世界だなぁと
しみじみ思いながら
美術館をあとにしました
今週もよろしくお願いいたします