レウルーラにて。 5thルナ落としの作戦は、ネオジオン軍として初めての艦隊戦であった。 この作戦で諸君らの働きを見せてもらい感動している。 本日はこれらの作戦の締めくくりとして、追撃するロンドベルの艦隊に陽動をかけてもらう。 単純な作戦ではあるが、無事任務を果たしてスウィートウォーターに帰投してもらいたい。以上。 スウィート・ウォーターにて。 このコロニー、スウィートウォーターは、密閉型とオープン型を繋ぎ合わせて建造された、きわめて不安定な物である。 それも過去の宇宙戦争で生まれた難民の為に急遽建造されたものだからだ。しかも地球連邦政府が難民に対して行った施策はここまでで入れ物さえ作ればよしとして彼らは地球に引きこもり、我々に地球を解放することはしなかったのである。 私の父ジオン・ダイクンが宇宙移民者、すなわちスペースノイドの自治権を地球に要求した時、父ジオンはザビ家に暗殺された。 そしてそのザビ家一統はジオン公国を騙り、地球に独立戦争を仕掛けたのである。 その結果は諸君らが知っている通り、ザビ家の敗北に終わった。それはいい。 しかしその結果、地球連邦政府は増長し、連邦軍の内部は腐敗し、ティターンズのような反連邦政府運動を生み、ザビ家の残党を騙るハマーンの跳梁ともなった。 これが難民を生んだ歴史である! ここに至って私は、人類が今後絶対に戦争を繰り返さないようにすべきだと確信したのである! それが、アクシズを地球に落とす作戦の真の目的である。 これによって、地球圏の戦争の源である、地球に居続ける人々を粛清する。 諸君!自らの道を拓く為、難民のための政治を手に入れる為に、あと一息、諸君らの力を私に貸していただきたい! そして私は、父ジオンのもとに召されるであろう!