お題:お盆ですね!ちょっとゾッとした話ありませんか?に回答
長いよ!
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昔「自分で夢をコントロール出来る」っていう謎特技があったんです。
例えば「ああ今夢見てるな、起きるか」って夢を切り上げたり「今夢の中の私は悲しいんだな、泣いてみるか」って涙を流してみたり。要は"自分の夢を、自分の意思で、自分のしたいように操る"ってことです。
ある時、夢日記を書いてみようと思ったんですね(なんでそんなこと考えたのか、今となってはわかりません)。いついつこんな夢を見てこうしたとか、いついつはあんな夢を見てこうなったとか。毎日夢を見てるわけじゃないので、メモ帳にぽつりぽつりと覚えてることだけ箇条書き。そんな程度でした。
夢日記を書き始めて少し経った頃。階段を上ってたんです。夢の中で。ずーっと、ぐるぐる、螺旋状の階段を。変な夢だなって思いながらもひたすら上り続けて、夢の中だから疲れはしないけどだんだん嫌になってきて。「もう起きよう」っていつもみたいに自分の意思で切り上げようとしたんです。
起きられないんです。
なんていうんですかね。身体はもがいてるんですよ。わかるんです。寝ている私の身体がモゾモゾしてるのが。口も動いてるんです。もごもごと。頭もハッキリしてる。なのに目が開かない。
「夢の中に閉じ込められた!」
って思いました。
それから
「誰に?閉じ込められた?」
とも思いました。
一生起きられなくなったらどうしようって不安と恐怖が一気に襲いかかってきました。助けて、起こして、出してって、叫びました。夢の中で。でも夢の中には私しかいないから誰にも届かない。パニックになった私は、もうウワーって泣きながら階段を上りました。がむしゃらに、四つん這いで、とにかく上りました。終りが見えない螺旋階段をずーっと上りました。ぐるぐるぐるぐる、上り続けました。
どれくらい経ったのかな、「グシャッ」って音と同時に何かを踏んだ感覚があったんで恐る恐る足元に目線をやったんですよ。
そしたらね。
いつも夢日記を書いてたメモ帳がそこにあったんです。
それで察しました。
「私、日記に閉じ込められたんだ」
って。
信じるか信じないかは、アナタ次第
(続きが気になる人は直接聞きに来てね〜)