七十二候では「紅花栄(べにばなさかう)」を迎えました。
「紅花栄」は、紅花が盛んに咲く頃を表した候ですが、実際に咲き始めるのはもう少し後の6月末頃から。
紅花は、咲き始めの頃は鮮やかな黄色ですが、成長するにしたがって徐々に赤色が増していきます。
茎の末端に咲く花を摘み取ることから「末摘花 (すえつむはな)」とも呼ばれ、万葉集にも登場しています。
花を発酵・乾燥させて作る染料「紅餅」は、大変手間ひまがかかることから、幕末当時のその価値は、米の百倍、金の十倍という貴重品でした。
同様に、紅餅から作られる口紅も高価なものであったため、紅はごく一部の裕福な人々しか使用できず、花摘みをする農家の娘たちとは無縁のものだったそうです。
いにしえの時代からあった…
『紅』
今も変わらず…
女性は、とても大切で特別なもの…♡