ご無沙汰しております、しおりです
多忙につきオキニトーク返信できていない方、申し訳ありません。
ぽつぽつと書いていた日記が形になったのでお先に日記をupさせていただきますね
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このあいだ読書をしない友人に
「川端康成『雪国』を読んでみたらとにかくキモかった!」と言われました。
少し面食らってどのあたりが気持ち悪かったの?と聞くと具体的な描写を挙げてくれました 。
※以下『雪国』のネタバレを含みます。
「この指だけが、これから会いに行く女をなまなましく覚えている」
「この指だけは女の感触で今も濡れていて」
「鼻につけて匂いを嗅いでみたりしていた」
という描写がキモい、キモいからアンタも再読したほうが良いと言われた(キモいから読んだほうがいいとはなんぞや?)ので、スキマ時間に読みました。
一度読んだことのある本はするするっと読めていいものです。
するする読めるのに新しい発見があったり。
するする読めるのに新しい発見があったり。
話が脱線しました。
全て読みましたが私は特に気持ち悪いとは思いませんでした。
普通に(ああ、良いね、そういうことあるよなあ)という感想。
実際にそういうことがあるかないかで言ったら私にはないのだけれど、ないのに共感できるような気はする。
一般的に(?)キモいと言われがちな純文学作品(村上春樹とか谷崎潤一郎とか川端康成とか)、私は基本的にキモいと思わないです。
キモいと言われている箇所を読んでも「そういうことあるよなあ」「そういうこともあるんだろうな」と普通に受け入れています。
そこに努力や忍耐もありません。
一般的にキモいと思われがちなのはわからないわけではない。
けれど、別に異常だとは思わないというか。
人間こういうこともあるよな、と思う。
ここのあたりの感覚で私はきっと得をしている人間なのでしょう。
皆さんは上に書いた『雪国』の描写、気持ち悪いと思いますか?
セクシャルで艶かしくて、いいと思うのですが?