しおり(吉祥寺ミセス・シンデレラ(シンデレラグループ))の写メ日記

電話
0422-23-8698
店舗名
吉祥寺ミセス・シンデレラ(シンデレラグループ)
営業時間
10:00~23:00
始めに「デリヘルタウンを見た」とお伝えください

しおり

清楚で可憐な美人さん
32歳/T156cm/B80(B)-W57-H79
ご予約は0422-23-8698まで
お電話の際、始めに「デリヘルタウンを見た」とお伝えいただくと対応がスムーズです
写メ日記
動画
いいね!
セーラー戦士炎上事件
2025年4月7日(月) 11:00 by しおり

こんにちは、しおりですimg
今日の写真は丸い月をイメージしました?
なぜならセーラームーンの話をするから…。


美少女戦士セーラームーンが社会現象を巻き起こした90年代、ターゲット層ど真ん中である女児として人生を闊歩していた私は御多分に洩れずしっかりすっかりセーラームーンの虜となっていた?

アニメが始まる時間になると買ってもらったスティックを持ち出し、30分間セーラー戦士たちと共に世界の平和を守る日々。
周りの子たちも勿論セーラームーンにはまっていて、遊びは専らセーラームーンごっこ。
そうなると必ず勃発するのが、セーラームーン役の取り合いである。
皆こぞって主人公であるセーラームーンこと月野うさぎになりたがった。
そんな争いを横目に、私はいつも余裕の表情を浮かべていた。
なぜなら、私が一番好きなのはセーラージュピター、木野まことちゃんだったからである。
こう言っちゃなんだけれども、セーラージュピターの人気のなさときたら目を見張るものがあった。
やはりカラーの問題は大いにある。
緑という落ち着いたアースカラーのセーラー戦士は幼児にはつまらなく感じられたのであろう。

しかし、そんなセーラージュピターの魅力を幼児ながら早々に理解していたのが、何を隠そうこの私である。
背が高くて喧嘩が強くてヤンキー口調なまこちゃん。
私は小柄のもやしっ子だったので、強いまこちゃんに憧れていた。
料理やお菓子作りが得意というギャップも実に魅力的。
主人公だからという理由でセーラームーンに安易に群がるお子ちゃまたちを尻目に、私はゆとりを持ってセーラージュピターになりきらせていただきます、てな具合。
当時、セーラー戦士の皆さんの人形、いわゆるリカちゃんとかバービーみたいな髪の毛がちゃんとついているタイプの人形が売り出されていて、私はセーラージュピターの人形を親にねだった。
誕生日に買ってもらう際、母が
「セーラームーンは欲しくないの? 本当に? セーラームーンも買ったら?」
とやたらしつこく聞いてきた。
自分が好きなのはセーラージュピターなのだ、というプライドを貫き通したい気持ちで最初は断っていたが、言われるうちに
「まあ両方買ってもらえるならそれに越したことはない」
という気になり、結局セーラームーンも買ってもらった。
マジョリティに屈した感は否めないが、実際2人を並べてみたときに、セーラームーンがいることによる見栄えというか、主人公としての華というか、その存在感を認めざるを得ない気持ちになったのは白状しておきます。
そんなある日、事件は起こった。
私はセーラームーンとセーラージュピターの人形で、子どもならではの単独お人形遊びに興じていた。
学習机に座り、セーラームーンとセーラージュピターを両手に持って、自分の中で物語を構築し、空想の敵と戦わせる。
すぐにやっつけてしまったのでは面白くない。
勝利を盛り立てるには、ピンチが必要不可欠だ。
ピンチがヤバければヤバいほど、敵を倒したときに大きなカタルシスを得られる。
そのことに幼くして気付いた私は、やたらとピンチにこだわった。
できる限り丁寧に、できる限りリアルに想像しようとした。
縛り上げられたり、毒を盛られたり、時には一人死んだりと、なかなかヘビーな世界観であった。
その回、ピンチのアイディアとして、私に新しい閃きがあった。
学習机に備え付けられている蛍光灯。
これを敵の攻撃に見立てるのだ。
棒状の蛍光灯の真下に人形を立てかけると、高さがぴったり合った。
セーラームーンとジュピターの頭部に、蛍光灯が直に当たる。これはいいぞ、大ピンチだ。
「熱い、熱すぎる……! なんて強力な攻撃なの……!」
「ふははは、おまえらセーラー戦士もここまでだ。私の光線で焼け死ぬがいい!」
「きゃああああ!!!」
「ご飯だよー! 下りてきてー!」
いいところで、母の邪魔が入った。私は仕方なく、階段を下りてリビングへと向かった。
夕飯を食べ終え、自室のドアを開けた瞬間、異変に気付いた。おかしな臭いがする。
いつも母に「電気つけっぱなし!」と叱られている私は、その時も電気をつけっぱなしで夕飯を食べていた。部屋の電気も、学習机の蛍光灯も、である。
嫌な予感がした。恐る恐る机に近づき、蛍光灯の下に立てたままにしていたセーラームーンとジュピターを手に取る。
大変なことになっていた。
蛍光灯の熱で、二人の髪が溶けている。
頭頂部だけ丸く、肌が露出している。
セーラー戦士の頭頂部に、まんまるの月が出現した。
とんでもないことになってしまった。
私は脳天が禿げ上がったセーラームーンとジュピターを握りしめ、しばし部屋をうろついた。
その衝撃的ビジュアルたるや、純真無垢なお子様には到底受け入れられるものではない。
まさに思考回路はショート寸前、今すぐ逃げたいよってなわけで現実逃避の方向へと舵を切った私は、ハゲムーンとハゲジュピターを学習机の裏へと放り込んだのであった。
翌日。
相変わらず部屋には異臭が漂い続けていた。
バレるのは時間の問題と悟った私は観念し、自ら母に打ち明けることにした。
机の裏からハゲムーンとハゲジュピターを取り出し、「実は……」と一連の愚行を白状する。
「すぐ言わないとダメでしょ! 火事になったらどうするの!」
母の叱責はセーラー戦士たちをハゲさせたことではなく、その後の隠蔽に対してのものであった。
美少女戦士のハゲ姿にパニクっていたとは言え、確かに隠したのはよくない。
「これはもう捨てようね」
反省しきりの私だったが、母のこの言葉には食い下がった。
「やだ! 捨てない!」
「もう遊べないでしょ、こんなになっちゃったら」
「遊ぶもん!」
セーラー戦士は、ハゲたって戦える。
ハゲてたって愛してる。
私の懇願に、母は折衷案を出した。
「じゃあ、とりあえず物置にしまっておこう。危ないから!」
セーラー戦士はハゲると危険物になるのだろうか。
「危ない」という言葉にすべてを込めた母の力技により、当時の私はひとまず納得し、セーラームーンとジュピターは物置へと安置されることとなった。
母の思惑通りか、視界に入らなくなると、いつしか人形のことを思い出さなくなっていった。
ちょうど年齢的にセーラームーンから卒業する時期だったのかもしれない。
数年後にふと思い出し
「そういえば、あのセーラームーンとジュピターは?」
と母に聞いた。すると、
「え、もう捨てたよ」
とあっさり言われた。
「なんで勝手に!」
と責める素振りを一瞬見せはしたが、本当はちゃんとわかっていた。自分の心はあの頃のままではない、と。
セーラー戦士の脳天にデスクライトで満月をつくってしまった。

それが私のムーンライト伝説。

いいね!