身も心も乱されて…
もう2度と乗る事のないと思っていたこの助手席に私は何事もなかったのかの如く座ってました
数年ぶりに食事に誘われてなぜか
「じゃぁお茶しようか」って答えて
そうしてあの頃と同じように私は彼の車に乗っていました
いつもよりも少し饒舌な彼といつもより少し寡黙な私は微妙な空気の張り詰める中何度も見た同じ道順をまた再びたどっていました
何も変わらないかのようにいつものパーキングに入りました
急に寡黙になった彼はゆっくり上着を脱いでいました
私は少し饒舌に他愛のない話をしながら薄暗い部屋の明かりをすべて点灯させていきました
何も変わっていませんあの頃のまま
ただ年月が経っただけ少し気持ちに変化があっただけ
キスしていったのは私からでした
ソファに座る彼の膝を割って正面から抱きつきました
懐かしいタバコとコーヒーが入り混じったキスの味…そう私はこの味がとても苦手でした
コーヒーもタバコも嫌いだから
その嫌いもあっと言う間に大好きに変わったね
そんな事を思い出しながらキスしました
なぜか当時の感情がせり上がってきて涙腺を充満させます
あんなに苦しんだ恋…あんなに泣いた恋
また、こんな瞬間が来るなんてね
彼の指が恐る恐るかつ大胆に私の衣服をほどき始めました
繊細な指先が私の皮膚に触れるたび
ビクンと感電しながらそれを見つめていました
彼の指が滑りこんできます彼の腕が私を抱きしめます
何も語らずに彼は私を膝間付かせ…かつて何度もそうしたように私の頭をつかんで硬くなった彼自身を私の口の中に収めました
上目遣いに見た彼の表情は少し悲しそうに見えました
舌をからめ舐め上げてはやんわり吸い上げる
粘膜にこすり付けてストロークをかけながら指で袋を刺激する
すべて彼に教え込まれた事です
彼好みのフェラ身体が舌が唇が覚えています
彼も思い出すかのように恍惚の表情を浮かべます
そして私を立たせベッドに手を付かせると濡れそぼった私の身体をゆっくりバックから貫いてきました
あの頃と寸分も違わぬこの感覚
硬度も太さも反り返り具合も奥に到達する圧倒感も何もかもあの頃のまま私を狂わせます
後ろから回した手のひらで優しく優しく転がされる反り立った乳首ももう片方の指先でこの上なく寵愛を施されるクリも滑らかに暖かい舌で舐め回される背中もすべてが私を高みへ高みへと押し上げて行きます
徐々に硬直してくる身体とそして
一瞬にしてよみがえる当時の感情
行き違った独りよがりな想い
彼の打算…横暴…雑言
ただただひたすら伝え続けそして報われなかった 私の愛
何もかもを封印してしまった5年前の別れ
彼の猛チャージでグサリグサリ突き上げられながら真っ白になっていく頭の中で私はオルガの波に襲われあらぬ声を上げ崩れ落ち荒く息を吐き出し
どうしようもなく彼を愛しいと思いました
気が付くとそばでタバコを吸う彼の背中がありました
大きくて厚い体躯広い背中…かつて愛して止まなかった男が私の隣でくつろいでいましたこの年月が何もなかったのように
感情を身体をかき乱すこんな日がまたくるなんて
数年ぶりの逢瀬に身も心も掻き乱されて
?終わり?
るなも乱れたい?
?るな?