先程半年振りに
書道博物館へ行ってきました。
大河ドラマに漢文の映るシーンがよくあるのと、
祖父母が書道を嗜んでいたので(でも私は字が下手)親しみがあります。
現在の企画展は「敦煌写本の世界」
初めて行ったのは中村不折のすべて
その次は呉昌碩の世界
今日で三度目になります。
気になった解説の箇所や私の感想などノートにメモをとるようにしているので今回はメモの一番を載せます。
楷書の美しさが頂点に達したのが唐時代その立役者が欧陽詢さん。
石碑は、後世に伝える記念碑としての役割が主であり、したがって刻まれる文字には品位や格式が求められます。
楷書は、だいたい後漢時代末(2世紀)から発達をはじめ(7世紀)に美しさが頂点に達します。
その期間およそ400年。
春秋左氏伝残巻
これは美文字ではなかったけど個性がある(私の感想)
阿毘曇毘婆紗巻第六十及序
心が洗われる、まことに見事な字姿です。
墨色もみずみずしく、さわやかですね。
フランスのペリオ・コレクションにも同筆の巻第五十二があります。
みどころは、楷書ではなかなか難しい線の肥痩の変化です。
そしてこの変化に見事に対応する構造性の高さはぜひ見習いたいものです。
敦煌写本で見る楷書 随
北朝の険しさ、南朝の優雅さ。
これが南北朝次代のそれぞれの書風の特徴と言えるでしょう。
南北統一が果たされた随時代では、南北それぞれの書風がそのまま継承されたほかに、両者が徐々に融合する、という例も見られるようになります。
五分五分でほどよく融合した例もあれば、どちらかの趣が強く出ているものもあります。
捜神紀
母を看病する息子が天の加護によって得た鯉を母に食べさせたところ病が癒えた、というお話などです。
右下がりに構え、きびきびとした書きぶりですが、横画の終筆をしっかりおさえてブレーキの役割を持たせています。
芳名帳
芳名帳
フランスの東洋学者ペリオのサインです。
ペリオは1932年6月、イギリスのジョージ5世の即位25周年を記念した中国美術展の委員として中国・日本を訪問しました。
メモりすぎですねっ
このくらいにしておきます。
いかにも貴族が好みそうな字
という物が他の字と比べてどんな風に違うのかが目で見て理解出来たのと価値のある三国志や論語の写本もじっくりと鑑賞出来て他の来館者は真剣に書を読んでいる人が多く私にとって最高の空間でした。
涼しかったしね
ここにもイギリスと日本との繋がりのある物があったのがすごく嬉しい。
本日もお招きありがとうございました。
お話されていた「安寿と厨子王丸」目を通してみますね。