夕方帰りの電車で
直木賞作家桜木紫乃さんが雑誌に掲載している人生劇場という小説を初めて読みました。
お部屋にあったエロ系雑誌の為、
小説のページだけ写真に撮った物です。
連載が始まってから何話か進んでいて途中からですが、
家族で床屋を経営する40歳男性の所にホテル経営の話しが舞い込んできて、家族にもっと楽な生活がさせてあげられるかもと夢をみるも家族を説得しきれないという所でした。
桜木さんはバブル崩壊後にデビューをした作家さんなのでその後の日本の格差社会という現実に敏感で
男女の恋愛をいつもその現実のなかに置いている。
そして格差社会の隅に生きる人間たちに共感を寄せる。
別の桜木さんの小説の解説の一部にこんな内容の事が載っていました。
確かにキラキラした現実離れをした男女ではなく現実的で物悲しさや生活感が漂うように思い、地味な生活の中にも美しい自然の景色に目を向けたり一時の小さな喜びや人の優しさが感じられるような雰囲気のストーリーだと思ったので
ドラマチックな物より現実的で渇いた心を表現した物が好き
格差について考えた事がある人におすすめしたいです。
本日も長くふたりで過ごせて嬉しかったです。
一緒の本を読んで、その感想についてあれこれ話せた事も楽しくてとても良い時間になりました。
いつもありがとうございます