駆け出しの頃、自分に自信がなかった。
王道のお目目パッチリ、超スレンダーな
人気嬢を見ては真似をしたけど鳴かず飛ばず。
そりゃそう。そんなのはちあきではないから。
ずっと隠していた痴女S女であることを
さらけ出して、まずはちあきが楽しむを
目標にしたら思っている以上に沢山の人と出会えるようになった。
色んな人に喜んで、そして感謝されるようになった。
ちあきはちあきのままで良いんだって、自信がついた。
それでも、ふとした瞬間未だに
「私なんか王道ウケしないし」と
くすぶっている昔のちあきが顔を出す。
沢山の人に支えられ幸せそうなちあきを、
王道から外れているのに楽しそうな私を、
恨めしそうに睨んでいる。
そんな自分に懇々と言い続けるだろうね。
「王道ウケはしないけど、ちあき自身を好きになってくれる人は沢山いるよ!」って。
chiaki