街路樹が赤く爛れている。
百日紅の花だ。
可憐で小さな花々は百日紅の木から
身を乗り出し、我先にとニンフが
花から滑り落ちてきた。
つるりとした木肌は緑で覆っている。
地熱を残した深夜の街路樹。
その小さな花は口ぐちに恋を囁きだす。
甘い香りと共に地上に降り立ち、
赤やピンクの唇で誘いかける。
小さなため息を漏らし、可愛い笑みで。
貴方が好き。
大好きよ、来て。
私を愛して。私を見て。
素敵な可愛い人。
お願い、触れてちょうだい。
貴方が欲しいの。
百日紅の花言葉は雄弁だったなと
思い出しながら百日紅の花に見とれた。
夏は百日紅の最盛期だ。
明日は出勤します
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