パートで働いていた時、
他人は鏡と言う上司がいた。
だが上司の鏡は、どうやら
私だけ映さないようだった。
実力はあるものの、下品で野卑、
スケープゴートを多用する人で
よくて空気扱い、悪ければスケープゴートが
セオリーな毎日だった。
売上やレビュー獲得数をあげようと
上司には響かないし陰口が増すだけ。
そのくせ困るとお鉢が回ってきて
社員も嫌がってしない窓口や、
欠員補充に割り当てられる。
やめて良かったのかもしれないと今でも思う
だけど思い出すのはコロナ禍の中で
上司と2人、大雨に濡れた日の事だ。
商店街の中の店舗は薄暗くジメジメとして
朝から大雨に濡れて悲惨そのものだった。
足元までずぶ濡れで仏頂面の上司だったが、
こんな時にまで働いて可哀想にと思い、
安いサンダルを買って上司に持って行った。
珍しく靴を脱いで靴下も脱ぎ
サンダルをはいて、
ほっとした顔をした上司は、まだ30代で
若かった。
その後、上司が奥から引っ張り出してきた
ストーブを付けていたら火災報知器が
商店街中に何度も鳴り響き、
点検後も鳴り止む事が無いので
商店街が大騒ぎになった。
老朽化していた商店街で、消防士や
警察も巡回する騒ぎの中
そっと上司がストーブを消して
何事も無いように仕舞い込んだ。
何故だかそれが今でも笑ってしまう。
働くのは楽しいことだと思う。
働かないと見れない景色が見えて。
明日出勤します
10:00〜16:00
ご用命をお待ちしてます