可愛らしい小鳥が窓をたたく
こちらを警戒する事も知らずに
その日にあった出来事を楽しげに囀る。
ふらりと寄った木立の赤い木の実、
落ちていた綺麗な色の羽を
無邪気にお土産だと窓辺に置く
手を伸ばせば不用心なほどに頭を擦り寄せ、
屈託なく笑う
日が翳るように、その姿に魔が差した
ああこの可愛らしい小鳥を
捕まえてしまおうか
鳥籠に入れて死ぬまで閉じこめよう
風切羽をハサミで断ち切って
自分だけがその美声を独占して…
仄暗い欲も知らずに、小鳥は今日も現れる
自らの美しさと自由を見せびらかせ
満足すると飛び立った
空を飛来する姿を見るうち
ふと、ここから出る事も叶わない自分こそが
鳥籠に入っているような
奇妙な錯覚を覚えて頭を振った
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