思春期には通過儀礼として『家畜人ヤプー』を読んだし、成人漫画の『バージェスの乙女たち』が好きだった。中国の纒足やも興味があったし、コルセット、ハイヒール、会田誠氏の『犬』シリーズも “刺さる”。
欲望を追求するために
本来あるべき形から不自然に捻じ曲げるという行為はとてもエロティークだと思う。
現実では難しいので 完全にファンタジーだけれども
四肢切断とか 歯を全て抜かれてフェラチオ・ドールにされてしまうとか、声を出せないように 何も見えないように 喉や目を潰されてしまうとかは とてもドキドキするし憧れる。
身体の可塑性、相手の望む形に 自分の身体を変容させたいと言うのは わたし自身のフェティシズムのかなり大部分を占めるものだと思っていたのだけど
最近思うのは そのフェティシズムは
あくまで表層でしかなく、その深層にあるのは
「わたしがもう 人ではない
もうなにかよくわからない形の
ただの肉の塊になっても
それでも変わらずわたしを可愛がって欲しい」という
貪欲なまでの祈りなのかも、ということ。
いつだって愛に飢えている。
愛の貧困は いつ止むのでしょうか。
肉体は 毎秒ごとに若さを失い 朽ちていくというのに。