気持ち良くなるにはある程度のコツというか
鍛錬が必要だ。
快楽は与えられるものが半分、
そして自分で生み出すものが半分だと思っている。
野生動物のように感覚を研ぎ澄まして、
快楽をきちんと自分で捉えること。
そしてあらゆる感覚を (相手の吐息が自分の皮膚の表面の産毛を撫でる感覚、つまり 触れられていなくても、気配さえ)キャッチし 快楽に変換し生成することは 処女にはできない。容易くはない。
感じられる体をキープし続けること、心と体を開くこと。(それも、10分そこそこ前に 初対面の挨拶をしたばかりの相手に、だ。)
これはわたしが ここでご主人様と向き合う時に
ずっと前から大切にしているアティテュードのひとつ。
気持ち良すぎて、自分がどうなってしまうかわからなくなる恐怖、譫言で淫語を口走ってしまう、もう元には戻ってこれないような、正気に戻ってこられないことを予感させるほどの快楽は この世に確実に存在するし、わたしはそれを感じられるだけの体を持っている。
そのことはわたしの誇りだし、わたしをそうしてくれるご主人様と出会えることは わたしの人生の幸福で この身体の肯定だ と思う。
かずね