毎日、母親がウザかった。
学校の日が天国で、でも、帰りの時間になると、また地獄の始まりだ。
スマホだって小学5年生じゃ早すぎるって言って買ってくれないし、めちゃくそケチだ。隠語で母親をKB(ケチクソババァ)と呼んで悪口を言っていたほどだ。
手紙では毎回「大好き、大好き」って書くけど、大好きなら優しくしてくれるよね?
反抗期に入った私は、いつもそう思っていた。
「ママ、大好き」って言っても何も返してくれないし。
母親が原因で、死のうとした時期もあった。
でもある日、また「大好き」って言ってみたら、
「…んふ、ママも。」って言ってくれた。
涙が止まらなかった。布団のシーツを涙でたくさん濡らした。
ママはまだ、私のことを好きでいてくれたんだ。
私は、これで学んだことがある。
母親が嫌だって、思うことがあるかもしれない。
でも、いつでも、母親は、あなたを愛してくれている。
大好きだからこそ、ちゃんとした人間にしようとしてくれているんだ。
ママ、ありがとう、ごめんなさい。
大好きです。