フィクション(作り話)
登場人物や団体は実在するものではありません。
セカンド キャリア デリヘル嬢 8
今あの頃を振り返ると、たかが電話を落として通話できなくなったことを注意されただけで
流せばよかったのに。前からいるスタッフに口答えしてしまった。
その上、「写メ日記」に腹いせで「この若造が!!」と書いてしまった。
その日のアクセスとマイガールはうなぎ上り。
私は、風俗にはちょっと浮いた存在だったのかもしれない。
「若造が!」発言がそんなに波紋を広げるとは思いもしなかった。
翌日、240分の予約が入った。これまでで最長の予約だった。
240分、知らない男と一緒にいるなんて苦痛だわあ
なんて思いながら
指定のホテルに入った。
客が待っていた。
いつものように礼儀正しく「ありさと申します。240分間よろしくお願いします。
お店に電話しますね。」
今回は、抱きつきもせず、落ち着いた感じのイケおじだった。
店への電話を済ませると、私はどうしていいかわからなくなった。
その客はガツガツはしてなかった。
「あんたが、ありさちゃん。昨日の写メ日記みたよ」
「ありがとうございます。
「いくら腹がたってもあんなこと書いちゃダメだよ」
「すみません」
それから一緒に洋服を脱ぎ、お風呂に入って
ベッドに向かった。ベッドでは説教とアドバイスが続く。
「〇〇嬢は、爆いで個スレが立っているんだ。あの人は人気あるんだよ」
とか「でも爆だけはみてはいけないよ」
爆?なんだろう。「個スレ?」なんだろう?
まあいいや。
いけオジのものは、自分で言っていたが「役に立たないそうだ」
ただ、裸で話しが続き時間になった。
帰りに女の子が大好きな「バスボム」のプレゼント
それから、私がしでかしたことをスタッフに詫びるんだよと
店のスタッフのためにジュースやれお菓子やれ大きな袋を渡してくれた。
数日後、他の嬢の写メ日記を見ていたら
その嬢のお礼日記に私がいただいた全く同じバスボムが写メと一緒に
「ありがとうございます!」と書かれていた。
そっか、あのイケオジ客は店の客で
風変わりな私の日記を見て
どんな子なんだろうと見てみたかっただけなんだ。
それ以来、そのイケオジからの誘いはなかった。
フィクション(作り話)
登場人物や団体は実在するものではありません。
tobecontinude
to be continued