母が病気を発症したのは私が中学生の頃。
その頃の私は子供ですし、病気の知識も無く
ただただ、母の突然の変貌に「お母さん性格悪くなっちゃった!」と思っていました。
そんな中、高校生、看護学生という道を辿ってきたわけですが看護学生2回生で精神医療の授業が始まりました。精神科専門に扱う大きな病院実習も始まり、
そこで母と全く同じ症状の患者さんを受け持つことになったのです。そう、それが「統合失調症」です。
私は驚きました
「母は統合失調症だったんだ!」と。
今までどうして母がおかなしな言動や
行動をしていたのかその時ようやく分かりました。
私はすぐに母を病院に連れて行こうと試しみましたが、病気だという自覚が無い母を連れて行くのは至難の業でした。
精神科疾患あるあるで
本人が病気の自覚が無いのがほとんどなんですよね。
民間の救急を探したり大変でしたが
ようやく入院させることができました。
精神科の入院は
長い人で10年、一生と入院が長くなる傾向があります。
再発による入退院も多い病気。
それでも母は数年で退院でき
今では通院し薬も飲みながらですが昔の母に戻り元気に過ごしています。
私は現在、看護師を辞めていますので
よく周りからは「看護師免許取った意味ないではないか!」「もったいない!!」と言われますが
私は母という身近な患者を救えたのだから
それだけでも看護師の道に行った甲斐があるなと思います。
もしかすると母を助けるために看護師になったのかもしれませんね
精神の病は、骨折や癌などと違い
目に見えません。
だから中々周りには理解してもらえず苦しむ方はいっぱいいます。
この日記を読んでいるあなたは、心が疲れていたりしませんか?
そっと胸に手を当てて自分の心に聞いてあげてください。あなたの心の声に正直になってくださいね
りん
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