「物的資源は限りがある。モノの寿命は千年もない。それは理(ことわり)の当然である」
これは、肉体が滅びても精神は滅びないという一種の精神論を諭しているものであり、日本兵達に常に持てる以上の力を出し続けよという激励の放送でした。
文字通り日本兵達は戦闘能力以上のパフォーマンスを出せていたのかもしれませんが、それが結果として勝利をもたらさなかったのもまた事実です。
精神の高まりを最大限に引き出した状態での人間が何をしでかすか分からない、ある意味未知数な能力を引き出せる可能性を秘めている、という臨床実験になったともいえる戦場で彼らが何を想ったのか、想像するだけでも心苦しいですが、その後の日本にいい結果をもたらさなかったという事は誰もが知っておくべきでしょう。
しかし、当時の日本はその様に精神論で体当たりして行けといって教育方針であったのは確かな様です。
反面当時のアメリカの戦略は、兵士達に常に肉体的エネルギーに対する現在の消費体力がどれだけで、残りの体力値はどの程度使える状態か常に把握しろというものでした。
主に食事や睡眠時間の記録と体調管理をさせてコンディションを自己管理させていたそうです。
このアメリカの戦法は現代にも生きており、たとえば日本でもスポーツ選手やジムのトレーニングなどに応用されているものですね。