AIが支配する世界とはどのようなものか。
それは、自動化の処理性能が圧倒的に高速化したスーパーコンピューターに、検索できる範囲が膨大なビッグデータの端々までの範囲に及んだサーチエンジンとが合体した存在であるAI。
そのAIが情報戦で勝利を収めた世界である、と要約できるのではないか。
次世代の覇権は、AIと名付けられた複合体のコンピューターの手中にある。
しかし、それらを統合して操る能力に長けた国や組織が次世代の主権を握る事は間違いない。
すでに、その戦いは見えない所で決着が着こうとしている。
おそらくこの地球上で最大に富める者は、物を持つ者でも人の上に立つ者でもない。フェアな新しい世界はAIの上に築かれてゆくのだろう。
仮想世界やChatGPTは、過渡期のテクノロジーの通過点に過ぎなかった。しかしAIが完成に至る迄に、無くてはならない過程だった。
もはや肩書きなどはネームプレートに過ぎない時代が到来するだろうし、表向きの振る舞いや人格しか意味を持たない時代がやってくるかもしれない。何故なら、悪事を働こうにもAIが先回りして阻止するだろうから。
人に監視されるのは不気味だが、AIが世界中を監視する世界というのはどうだろうか。それは人類が本質的に求めていた、快適でフェアな世界の到来を意味するのではないか。
我々はただ、その新しい世界を歓迎して受け入れるしかないだろうし、AIの台頭は人類の躍進のための一歩の決め手となるだろう。