アリス、OL編。
再び、席について、
頼まれていたインボイスを
仕上げにかかる。
静かに時間が流れる。
バタン!
「だから、
やっとくべきだったんだよ。」
「そーはいってもだね。。」
会議室のドアが開いて
ガヤガヤと人が出てきた。
(あ。営業会議が終わった。)
愛姫はパソコンの手を止め
スッと立ち上がった。
「たくっ。」
少しおこって濱田部長が
私に近付いてきた。
「どうしたの?いつものこと?」
私は部長に尋ねた。
「全くアイツら
言ったことやんねーから。」
そーいって、私の飲みかけの
アイスコーヒーを
くいっと飲み干した。
「でも、助かったよ。
資料、サンキュー。」
そういって、ウインクしながら
3本の指を私の掌で
滑らしながら、
フロアから出ていった。
(う、うん。)
愛姫は少し俯いて
口角を上げた。
「少し休憩してきます。」
「ほーい。」
隣の堀田主任に告げると、
三階の湯沸室へ向かった。
堀田はパソコンから
目を離さず返事をした。
三階迄は、
エレベーターを使った。
階下を押す。
ゆっくりドアが閉まる。
何故か気分が早まる
自分がいた。
既にあそこは
熱くなってるのが
自分で判った。
続く。