アリス、OL編。
ズズー。スー。
三階のエレベーターの
ドアが開いた。
湯沸室は突き当り
奥の右の部屋。
流行る気持ちを押さえ急ぐ。
ルブタンのハイヒールが
もどかしい。
湯沸室に入ると、
部長が待っていた。
私の手をとり部屋へ
静かに引き入れ、
ドアを閉めた。
「。。。」
少し俯いている私を
静かに引き寄せ、
指で顎を上げた。
引き寄せたときに
カルバンクラインが
優しく鼻腔を刺激した。
「ん。。」
唇を重ねてきた。
舌が中に割って入ってきた。
暫くぶりなのか、
お互い夢中で舌を絡み合った。
互いに充分に求め有った時、
(カッカッ)
(秘書だ。ヤバイ。)
だが、舌を絡めるのを
止めてくれない。
(カツカツ)
(来たらどうしょう。)
心臓がドキドキしている。
だけど絡めるのを止めない。
止めれない自分がいた。
秘書は通りすぎた。
なんて、背徳感。
唇を離し、
暫く見つめ有った後、
部長はドアを開け、
私の手を引き、直ぐとなりの、
役員室用のトイレに入った。
続く