こんにちは
佐野ミラです
ちょっと暗い話になります。苦手な方はブラウザバックでお願い致します。
7月。
自分が不治の病に罹っていることが分かりました。
前々から異常に疲れやすかったり、お昼の仕事を終わらせて、お店へ行く前に着替えようと一旦帰宅したら玄関で倒れて動けなくなったり。
食生活は何年も変わっていない+食欲不振で何日も食べていないのに体重が異様に増加したり。
ついには生理も来なくなりました。
私には目指していた職業がありました。
お医者さんにそれを伝えると、「無理です。その身体でその職に就くことは不可能です。」とバッサリ切り捨てられてしまいました。
あーあ…。と思いました。
思い描いていた未来は白紙になりました。
でも、担当スタッフさんが病気のことをたくさん調べてくれて「なれないわけじゃないみたいだよ。」と励ましてくれたり、7月下旬〜8月頭まで療養休暇を頂いているとき、夜に「こんばんは!不良少女!(笑)元気?」と気に掛けてくれたり。
とても嬉しかった。
それなのに私は担当スタッフさんを裏切りました。
つい最近病院へ行き、精密検査の結果が出ました。
私は長生きできないことが分かりました。
きっと40代まで生きられない。
本当は周りの友人たちのように、良い人を見つけてお付き合いをして、結婚して、子供が生まれて。家や車を買ったりして。
そんな所謂"普通"と呼ばれる道に進みたかった。
私には恋愛とか向いてないし、男の人と付き合ったこともないから結婚は正直諦めていました。目指していた職に就いて、死ぬまで一生働き続けようと考えていました。
自分の子供がいない代わりに、親友の子供を思いっ切り可愛がろうと思っていました。
「たまにウチに来て勉強を教えてくれて、お小遣いをくれる変なおばさん。」そう思ってくれたら嬉しいな、なんて勝手に想像していました。
「長く生きられない。」
先生にそう言われて、「ああ。やっぱりそうだよね。私の人生そんなもん。幸せになんてなれるわけない。」と思いました。涙は出なかった。
【長生きできない。】、【就きたい職業に就けない。】
自分の本名にちなんだ鳥を身体に入れました。
鶴です。
【鶴は千年】。千年の寿命を保ち、健康で長寿でめでたいことの意味を指します。
皮肉かもしれないけれど、名前の由来と今の自分にピッタリだと思い入れました。
担当スタッフさんは前々から刺青について反対していました。裏切ってごめんなさい。
面接もこのスタッフさんで、面接時とても好印象だったのを今でも覚えています。
きっとこのスタッフさんでなければグレイスに入らなかった。
新人時代から今の今までいつも優しくしてくれて。私が辛いときは何も言わず話を聞いてくれて。
初めて本指名ランキングに入れて、いきなりNo.2になれたとき、「本当におめでとう。面接をしたあの日からきっとランキングに入ると信じていたよ。」と言ってくれました。
すごく嬉しかった。
それから3ヶ月後退店が決まりました。
自殺を図り失敗し、希死念慮が酷く入院しました。退院して新しい目標を見つけて、新しいお店に入りました。
でも馴染めなくていつもひとりぼっち。
待機室に居場所がなくてベランダが外の駐車場が私の居場所でした。
靴や物がよく無くなった。裸足で帰る日は何度もあった。
大きな声で何度も悪口を言われた。
本指名ランキングも操作されていた。
でも平穏に暮らせるならそれで良いと思った。
スタッフさんに相談しても取り合ってくれなかった。年下のスタッフさんに非常に傷付くことを言われて、限界が来た。
ドライバーさん二人はいつも味方でいてくれた。
でも力にはなってくれなかった。
1年の歳月を経てグレイスへ戻って来た。
「もう同じ過ちは繰り返さない。」そう心に誓って頑張った。
神様はよく贔屓をすると思った。
病気になった。人生分からなくなった。
刺青を入れた。叱られるのなんて想像に容易いのに。
私のことを想って叱ってくれているのも分かっていた。
「ごめんなさい。」、「何をしているんだろう私…。」彫ってもらっているときずっと心の中で謝っていた。
心身共に疲れちゃってたのかな。
食べられる物、飲める物、かなり制限されました。
いちいち確認するの面倒くさいな、疲れるな、とずっと感じてた。
今までできていたことができなくなってきた。
笑うしかないと思った。
担当スタッフさん、本当にごめんなさい。
でも私に本気でぶつかってくる人って、貴方だけだから怖かったけれど、少し嬉しかった。
でも、ごめんなさい。
佐野ミラ