こんばんは
佐野ミラです
バイクで事故りました。
朝はとても晴れていて、「台風来てるって本当かな?今日は体調も良いし、久しぶりに外に出よう!」と4日ぶりに外の空気を吸いました。
雨は夕方からとニュースで見て、可愛い小物でも見に行こう♫と次郎号に乗って走っていました。
段々と雲行きが怪しくなってきて、お店に着く前に土砂降り。
「ありゃ〜。これは帰るしかないな〜。…こんな機会滅多にないし"雨でTシャツ吸い付いちゃった〜🩷"写メ日記書きたいな。3年半くらい住んでるけど1回も浴槽使ったことないんだよな…。良い機会だし、掃除してゆっくり湯船に浸かろう。」
と方向転換して家の方へ。
いつも走る、慣れた道。
でも慣れは禁物。教官も言ってた。雨の日の二輪は危ない。雨粒で視界が悪い中、四輪車を上下左右に気を遣いながら走る。
だから慎重に走っていました。
でも事故って、一人が気を付けたからって起きないものじゃないんです。
最初はこんな並びでした。
片側二車線の制限速度50kmの大きな道。
オービスが付いている場所を皆把握している為、基本60〜80kmで走っている車やバイクが多い。
私の前の前の車が突然、ウィンカーも無しにコンビニに左折したんです。
後続車は慌てて急ブレーキ。
私も急制動を掛ける。
絵では詰め詰めですが、私は車間距離を取って45kmで走行していました。
前しかみていない。
人生で初めての急制動。16歳で教習所でやって以来の急制動。
「止まれ!!!!」
無理でした。
でも何とか前の車にぶつからないように急制動を掛けたまま、右車線へズレ込みました。
間一髪。
ぶつかりはしなかった。
でも私は次郎号から離れ、冷たい地面に血だらけで横たわっていました。
胸を強打して息ができなかった。
頭が痛い。掠れた声しか出ない。足が痛い。地面が冷たい。雨が強くなった。血が伝っている。「邪魔なんだよ!どけよ!」と雨音に紛れ響く怒号。けたたましいクラクション。
前の急ブレーキ車は焦って逃げていく様が見えた。
「やばい。痛くて動けない。…誰も助けてくれない…。なんで私が怒鳴られている?なんだこの世界。」と霞がかった頭の中で思った。
コンビニで休憩をしていた職人さんたちが助けてくれた。
壊れた次郎号も道路から迷惑にならない場所に移動してくれた。
職人さんの一人が私にクラクションを鳴らしていた大型トラックの運転手さんに、怒号を飛ばしていた。
職人さんたちが「大丈夫?話せる?」、「さっき救急車と警察呼んだからね。もうすぐ来るよ。」と優しくしてくれた。
アドレナリンが出ているのか血だらけでも脳みそはクリーンで、事細かに事情を説明すると、一人の職人さんが「急に曲がったのってあの車?ちょっと話聞いてみる。」と言って例の車に話し掛けに行った。
そうこうしていると救急車とパトカーが来た。
担架に乗せられ、その後は記憶がない。
気付いたら病院で検査は終わっていました。
職人さんたちにお礼を言いたかった。
身体が頑丈なのか、空手で鍛えた動きが瞬時にできたのか、運が良かったのか、綺麗に受け身を取れていて命に別状はないそうです。
今はアドレナリンが完全に解けて、頭がズキズキしています。
痛み止めを処方してもらったので、飲みます。
私の身体が無事なのは、次郎号が守ってくれたからなのかな。
職人さんたち、次郎号、ありがとうございます。
佐野ミラ