俳優の西田敏行の訃報のニュースに接して、一番最初に思い浮かんだのは、彼が主演の映画「植村直己物語」でした。
たしか小学生のときに、学校の課外授業で観たはずだったと思います。そして植村直己の著作を読んだり、彼のニュース記事を探したりしてました。
「冒険家」って、ものすごく憧れてたんですね。
でも、冒険家って現実的には体1つでできるものではなくって。
スポンサーを見つけたり寄付を募ったり、いろんなしがらみにうんざりしたり。
周知のように、植村直己はマッキンリーの登頂成功後、下山途中で行方不明になりました。もし彼が生きていたら、自身で北海道に冒険家の学校を作り、日本で忙しい日々を過ごしていたかもしれません。
（ずるいなぁ…）
って、ちょっと思います。
行方不明になることによって、彼はもう浮世のしがらみにとらわれることなく、永遠に伝説の英雄になってしまったから。
でも、だからこそ彼に憧れてしまうのだと思います。子供のように何ごころなく笑っている、冴えない小柄な男の写真を眺めていると、恋心のようなものが胸に浮かびます。