1.受け入れなくても受け止める
苦手な相手との人間関係をよくするために、受け入れなくても受け止めてみてはいかがでしょうか?
意見や価値観の違う人を「受け入れる」のは、自分にとってストレスになります。だからといって「それは無理」「あなたが間違っています」と拒絶してしまうと、相手にストレスを与えてしまうでしょう。
そこで、「受け入れる」と「拒絶する」の中間の「受け止める」を使うのです。「自分の意見とは違うけど、あなたはそう思うのですね」と考えてみます。受け入れなくてもいい前提なので、自分にストレスがかかりません。相手も話を聞いてもらえたと思えますよね。
苦手な相手だとしても、お互いのストレスをできるだけ減らして、安心できる人間関係を築きたいものです。
2.トリセツをつくってみる
苦手な相手との人間関係をよくするために、トリセツをつくってみてはいかがでしょうか?
私たちは、「この人は苦手」と感じたときから、相手に向ける視線にネガティブなものが含まれてしまいます。無意識に、苦手な部分にフォーカスしているのです。
だからこそ、相手のトリセツをつくることが有効。相手に関心を持って、いろいろな角度から見てみると、思わぬ発見があるかもしれませんよ。
「この人は、どんなことを好んで、何を嫌がるのかな?」「この人は、何に怒って、どんなときに機嫌がよくなるんだろう?」「この人が、私に期待していることは何だろう?」。
関心を寄せることは大切ですが、無理に好きになる必要はありません。避けられない相手との、付き合い方のコツを理解して、ムダに消耗しなくなることが目的です。
「午後になると機嫌が悪くなる上司には、午前中に相談しよう」「寝起きが悪い夫に、朝は大事な話をしてはいけない」。ちょっとしたことで、人間関係がスムーズになるのなら、やってみる価値はありますよね。ちなみに夫は苦手な人ではありませんが…(笑)
3.出会った意味を考える
苦手な相手との人間関係をよくするために、出会った意味を考えてみてはいかがでしょうか?
人間関係は、「すべての人と仲良くなること」を目標にしてしまうと、永遠にゴールできません。苦手な相手との関係の場合、「悩みやストレスをできるだけ小さくする」ことを目的にすれば、あまり苦しまずに済むでしょう。
ただ、どうしても悩んでしまうときの裏技として、思いっきり見方を変える方法があります。それは、「神様は、なぜ自分とこの人を出会わせたのだろう?」と考えること。ここでいう神様とは、あなたのことを大切に思い、あなたのためになることをしてくれる存在とします。
「この人との関係を通して、私は何を学ぶ?」「この人との出会いに、どんな意味があった?」といった視点から、うまくいかない人間関係を受け止めてみたら、今までとは違う思いが浮かび上がってきませんか?
苦手な相手こそ、大切な気づきを与えてくれる貴重な存在だったりします。人生で何を大切にするのか気づかせてくれた相手と、仲良しになることはないかもしれません。それでも、気づきを与えてくれたことに感謝することはできるのです。