「〜ますでしょうか」は正しい敬語なのか?
「〜ますでしょうか」という表現は、ビジネスシーンでよく使われる言葉です。たとえば「こちらにご記入いただけますでしょうか?」や「明日までにご返信いただけますでしょうか?」など、丁寧さを強調する際によく使われます。しかし、この表現は正しい敬語なのか疑問に思う方もいるかもしれません。
結論として、「〜ますでしょうか」は文法的に正しいとは言えず、二重敬語とされています。「ます」と「でしょうか」という2つの丁寧語が重なっているため、本来は過剰な敬語表現となります。それでも、現代のビジネスシーンでは広く使われており、多くの人にとっては違和感のない表現となっているのが実情です。
二重敬語とは?
二重敬語とは、同じ種類の敬語が重なった表現のことを指します。「〜ますでしょうか」は「ます」という丁寧語と、「でしょうか」というもう一つの丁寧語が重なっているため、二重敬語に該当します。
例えば、「ご注文いただけますでしょうか?」という表現には、「いただけます」という謙譲語と、「でしょうか」という丁寧語が重なっており、二重敬語となります。本来は、「ご注文いただけますか?」で十分丁寧な表現です。