1.慢性的な運動不足
歳をとるに従って、腰や膝など体のあちこちが痛くなり、ついつい動かない生活になりがちです。
「体の調子が良くなったら、そのうち運動を始めよう」
そう思っていても、なかなか調子は良くなりません。
そして体を動かさない生活を続けていると、ますます体が痛くなっていきます。
運動不足は生活習慣病を招き、体の不調だけでなく、認知症になるリスクも高めることがわかっています。
認知症予防に良いデータが示されているのが、ウォーキングやスイミングなどの『有酸素運動』です。
2.寝不足
「寝つきが悪い」
「夜中に何度も目が覚める」
中高年を過ぎると、睡眠に悩みを抱える人が増えてきます。
翌日頭がぼんやりして、集中力が低下しがちです。
睡眠不足が原因で、日常生活に支障が出る状態が慢性化してしまうと、認知症のリスクが上がるといわれています。
前項で挙げた運動習慣が、ここでも役立ちます。
日中に時間を決めて適度な運動を行い、夜は定時に床に就く。
毎日の運動習慣で快い疲れを感じながら、夜はぐっすり眠れるようにしましょう。
3.難聴→人と話さない
中年期から難聴があると、高齢期の認知症リスクが約2倍になるというデータがあります。
難聴によって脳への刺激が減ることと、人との関わりをなるべく避ける生活習慣になりやすいことが要因だといわれています。
「テレビの音が大き過ぎ」
「わたしの話、聞いてるの?」
そんなふうに、家族に言われたら要注意です。
補聴器を使って聞こえをよくすることで、将来の認知症のリスクを減らすことができます。