「三途の川」とは、この世とあの世を分ける川のことです。人は4ぬと、三途の川を渡りあの世へ行きます。三途の川を渡るには「六文銭」が必要だといわれており、地域によって種類は異なりますが、棺の中にあの世で使うお金を入れる風習があります。 そのお金が三途の川を渡る時の船賃になります。 船を管理しているのが、奪衣婆(だつえば)という怖い顔をした痩せたお婆さんです。奪衣婆は、者の着ぐるみを剥がす怖いお婆さんで、生きていた時の行いをすぐに見抜きます。 三途の川はお金を持っていれば渡れますが、生前の行いによって渡るときに試練が課せられます。善い行いをしてきた人は、浅瀬を馬に乗ってらくらくと渡ることができます。 普通の人は、普通の川を船に乗って渡らせてもらえますが、この川は欲の川で川面に自分の欲がたくさん映し出され、川の中へと誘ってきます。お金が好きな人にはお金が、ブランド品が好きな人にはブランド品が、性欲が強い人には誘う人が、手の届きそうな場所にふわふわとたくさん流れて来ます。その欲に手を出せば川の中へと引きずり込まれます。
そして、悪い事をした人は着ぐるみをすべて剥がされて、深い川を裸で泳いで渡らなければなりません。三途の川はとても暗く冷たい川だそうです。泳ぎきれば、ようやくあの世の岸です。 四国八十八か所や西国などの御朱印帳や御朱印白衣などを持っていると、その御朱印帳の数や御朱印白衣の枚数が奪衣婆の関所を通り抜けるためのパスポートになります。極楽浄土への近道とか交通手形。その御朱印帳や御朱印白衣が人からの贈り物であればあるほど、人から大切にされていた証にもなり、生きていたときの罪が帳消しになるといいます。 御朱印帳や御朱印白衣をどのように手に入れたのかも、奪衣婆はお見通しです。お金で買ったり、脅して手に入れてもすぐにバレてしまいます。また、スタンプ集めのようにもらった御朱印も、奪衣婆にはマイナスポイントになります。 三途の川を気持ちよく渡るには、 生きている間に人に対して親切にするか、 善い行いを積み重ねるか、 四国八十八か所や西国などを回るか ですね。
三途の川を無事に渡りきって、初めてエンマ大王さまの裁きを受けられるそうです。エンマ大王さまが、4者の生前の行いを裁き、天国行きか地獄行きかを決定します。天国への道のりは大変です。
クソBBAほたる