インドの挨拶はお互いが合掌をして
「ナマステ」と言います。
この言葉は古代インド語の一つ、サンスクリット語に語源を持ち、永い永い年月を経た現代でも、インドの人々の挨拶として変わらずに語り継がれています。
「ナマス」は敬う、「テ」は貴方。
「私はあなたを敬います」
「あなたに出会えて光栄です」
など、たくさんの意味がこの言葉には込められてあるそうです。
また、誰もが手を合わす中で挨拶が交わされるところにも、何とも言えない大きな深みがあるように思われます。
この「ナマステ」と「南無阿弥陀仏」も、その言葉の語源は同じなのです。
「南無」とは、サンスクリット語のこの
「ナマス」の音が、中国に伝わって漢字に音写された語で、元来の「帰依する」、「敬う」
などの意味を持ち、また「阿弥陀」という語も同じくサンスクリット語の「アミターユス」(無量のいのち)、「アミターバ」(無量の光)の「アミタ」が漢字に写されたものです。
つまりは、お念仏は「阿弥陀仏に帰依する」ということなのです。