『何かあったら俺が盾になって守るから、
その間にお前は逃げろ』
日本女性の『3歩下がってついていく』
という言葉は、男性が女性を「守る」という
強い意志を持って込められた言葉でした。
これは、いざ何かあった時に、
自分が敵に対峙する間に後ろに逃げろ
という意味で、
女性の特徴を表す言葉ではなく、
男性から大切にされている事を
表している言葉です。
これこそ、男気の溢れる硬派の極みです。
「男子一歩表に出れば七人の敵あり」
と言いますが、もし前から、
あるいは横方向からいきなり斬りつけられる
事態になった場合、これに応戦する為に、
男性は刀を抜かなければなりません。
この時、刀の切っ先が及ぶ範囲に、
もし大事な女性がいたなら、
その女性に危害が及ぶかもしれないので、
刀の及ばない位置に大事な女性を
置く必要がありました。
それが、女性を3歩後ろに下げること
の意味です。
戦後にもてはやされた欧米文化は
「レディ・ファースト」
ドアを開けたときなどに、
女性を「お先にどうぞ」と先に行かせます。
戦後はこれが男性の作法とされていますが、
本当はこれは実に身勝手な行動です。
というのは、欧米の建築においては、
日本建築のフスマや障子と異なり、
ドアというのは、別世界との境目です。
ですからドアを閉めたら、そこは
外界と完全に隔絶した世界になるのですが、
逆にそのドアの向こうに出るということは
その瞬間に弓矢や銃で撃たれる危険地帯に
足を踏み入れることを意味します。
危険だから、女性を先に行かせて、
様子を見るのです。
西欧社会では、もともと女性は
男性にとっての私的所有物でしたので、
人格の否定された「モノ」として扱われていました。
ですから、先に女性を行かせることで、
女性を「弾よけ、矢避け」にして、
男性は身を守っていたのです。
日本男児は、大切な女性を守るために、
自分が前に出て女性の歩む道の安全を守る。
敵と斬り結ぶことになったときに、
自分の刀の切っ先で
大事な女性を傷つけないように
3歩の距離をとって前に出る。
西洋では、男性が女性を死地に立たせて
大切な自分の身を護る。
文化性の大きな違いだと思います。
日本に生まれて本当に良かった。
日本男児は不器用で言葉足らずだけど
いざと言う時は弱き者を守る
本質的にはサムライなのだと
私は信じています(笑)