「お母さんみたい」
……とは、今回のタイトルにもしているが、わたしがお会いしたお兄様がたによく言われるセリフである。
この場合の「お母さん」とは、全てを包み込む聖母のような包容力を示しているのではなく、いわゆる「オカン」的な、所帯染みて、俗っぽい、口うるさいといったような意味を多分に含んでいる。
きっと、それはわたしの話し方、ここで働く理由、色んなものが重なっているのだろうが――
とにかく、わたしは「お母さんらしい」ようだった。
確かにわたしは、同年代の子たちとは違う理由で働いているかもしれない。
店の人にも「真面目すぎる」とはよく言われるものだし、お兄様がたにも「言葉遣いが丁寧できちんとしている」だとか、「呼ぶ人間違えたかと思った」だのと言われる。
けれど、きっとそれは「ここ」ではズレていて。
なんとなく、違うのだろうな、あまり褒められたものではないのだろう。と、思っている。
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