そもそも「紳士」とは、明治時代に英語の「gentleman」を訳すためにあてられた言葉。
イギリスでgentlemanを社会の支配者層の人をさす言葉として使っていたため、日本語の訳にぴったりな漢字を探したところ「紳」という漢字を見つけたというわけ。
この「紳」は中国で位の高い役人が礼装のときに使った幅の広い帯のことをさし、日本でも聖徳太子の時代にこの帯を「紳」と呼んで、役人が使っていたんだ。
そこから限られた身分の人しか使えないということで採用されたというわけ。
昔は紳士もgentlemanも、地位が高い人をさしていたみたいだけど、現代では「礼儀正しく品格があり、身だしなみがいい」といった意味で使われるようになっているよ。