最近の病院は、受付の機械化で
ピって、するだけで
ピッと、受付表が出てくる。
「ここに行きなさい」と、書いてくれている。
いつもの様に、自動受付でピッとしたら
今まで見たこともない、長い長い紙が出てきた。
「ここに行きなさい」が、山ほどある。
なんだか、ただならぬ名前の
診療科が並んでいる。
間違い? 誰の受付表??
私・・・に間違いない。
なんだか分からないまま、いつもの泌尿器科に行くが、
すぐ、消化器外科に回された。
初めてお目にかかる
若いDrから初めてお目にかかる
病状ついての説明を受ける。
(いったい、アレはどこにあるの?)
Drが、
「ここですね」と、画像を指差した。
ええ〜‼️!(◎◎;)
全く、場所が違っていた。
ハズレたことの驚きだ。
「腎臓じゃ無いんですか!」
「腎臓は腫れていますが、
特になにも無いですね」
Drが示した場所は
S字結腸と直腸の境の辺りだ。
確かに、大きく盛り上がった何かがある。
(いつからこんなとこに居たのよ、あんた)
私も医療者であるから、
詳細を遠慮なく説明してくれる。
いや、もう最近は、
癌を隠すような事は
稀のような気がする。
実際、私が受診している場所も
がんゲノム医療、癌診療センターに案内されている。
画面📺で拡大された奴の経歴は
ステージ3と診断された。
転移の状況によっては、
ステージ4。
精査してみないとわからないと話される。
あまり驚かなかった。
家族や他人の時は、
癌と聞いた途端、その人の存在が
大きな危機に苛まれて
いつか、いなくなってしまう喪失感への恐怖が湧いた。
でも、自分自身になると
こんなに容易く受け入れてしまうものなのか?
全てやり終えた、達成感や満足感で、
こんなにも冷静でいられるもんなんだ。
そう思うと、奴の全容が青写真で浮かんできて、
長い期間、私の体の中で育った
相棒のような気持ちになってきた。
まぁ、仲良くしようか、、、