サクラチル
サクラチル
サクラチル
さらにサクラチル
受けた大学は見事に全滅
桜が開花する前に
合否のサクラが散りまくってました
地方妻ゆうがです
中高から大学までエスカレーター式なので
そのまま上に進学する方が確実だけど
もう女子校はうんざり
どうしても男女共学に行きたくて
結局進路が決まらないまま
卒業式を迎える事に
クラスでは私以外全員決まっていて
皆キラキラした笑顔
眩し過ぎて…
此処にいるのが場違いなくらい
顔で笑って心で泣いて
感情をコントロールするのに必死
うわの空の卒業式となった
何の世界でもどの時代でも
意地悪い人が存在するものだが
高校でもしかり
昔は部活が一緒で仲良かったMさん
彼女が裕福過ぎて
お付き合いについていけず
いつしかギクシャクした関係に
そんなMさんとバッタリ
私がよその大学を受験したことを
風の噂で聞いていて
どこの大学受かったの?と聞いてきた
まだ分かってないと思わず口を濁す私
状況を察したようで
ニヤリと笑いながらその場を去って行った
張り詰めた心の系がプツンと切れて
自分の情けなさに涙が溢れた
その後の食事会には参加せず
仲良しの同級生にお別れも告げず
まとめていた荷物を早々に
学生寮から母の車に運び出して
逃げるように◯◯の地を離れた
その道中に母と交わした会話さえも
覚えていない
今思えば…
受験に失敗する事なんて
恥ずかしい事でも何でもないのにね
母校に行ってみようと思えたのは
卒業してから30数年後
今から約3年前に再び◯◯を訪れた
あんなに嫌がってた女子校だけど
懐かしく楽しい思い出が蘇ってきて
笑みが溢れた
卒業時の呪縛から解放された瞬間だ
改めて卒業おめでとう!!と
自分自身にエールを送り
心の卒業証書をそっと胸に仕舞い込んだ
ゆうがの小中高卒業ストーリーは
これにて完結
今年卒業された皆様が
素敵な未来を築いていけますように