「閉店セール」をうたって客を集めながら、いつまで経っても閉店する気配がない。
そんな店を見たことはありませんか。
限定品などと同様、買う機会に時間的な希少性を持たせることで客の購買意欲を刺激し、時間的な制約があるために、どの商品を選ぶかより、目前の商品を買うか買わないかという心理になるそうです。
景品表示法では、著しく有利だと消費者に誤認される商品・サービスの表示を禁じています(「有利誤認」といいいます)。
「実際、毎日夕方には店を閉めているよ」などという店側の言い分もある様ですが、閉店しないのに「閉店するから安くする」という閉店商法は、架空の価格から値引きを装う「二重価格」と本質的に同じです。
表示内容の変更や再発防止など措置命令が行われることもありますが、閉店の定義や時間に関して消費者庁が行政処分をしたことはないといいます。
限りなくグレーでありながら、ほぼ野放しであるというのが実情なのであります。
本日もよろしくお願い致します。
なおみ