父が私に託した釘の
なぞを解くために
私はアフリカ研究所に行った。
所長のトウドウさんは
「久しぶりだねぇ
お父さんは元気かね」
と聞いてきた。
父の失踪を知らないのだ。
「ええ、お蔭様で」
と答えた。
「今日は何の調べ物かな」
と満面な笑みで尋ねるので
つい甘えて
「実はこれなんですが」
と偶像の写真を見せた。
トウドウさんは
しばらくその写真を見て
裏返した。
裏には父の字があった。
「シリキ・ウトゥンドゥ
災いを信じよ・・か」
とトウドウさんは言った。
「ちょっと、付いて来なさい。」
とトウドウさんは歩き始めた。
後に従いながら
釘を見せるのは止めようと思った。
父から送られてきた
釘に関わった人は
皆居なくなってしまう。
先ずは写真だけで
父の失踪の謎に近づこう
そう思った。
「ここだよ」
と言ってトウドウさんが
案内してくれたのは
古い木の扉の前だった。
扉には赤いプレートが張られていた。
そこには「危険」とだけ書かれていた。
なぞを解くために
私はアフリカ研究所に行った。
所長のトウドウさんは
「久しぶりだねぇ
お父さんは元気かね」
と聞いてきた。
父の失踪を知らないのだ。
「ええ、お蔭様で」
と答えた。
「今日は何の調べ物かな」
と満面な笑みで尋ねるので
つい甘えて
「実はこれなんですが」
と偶像の写真を見せた。
トウドウさんは
しばらくその写真を見て
裏返した。
裏には父の字があった。
「シリキ・ウトゥンドゥ
災いを信じよ・・か」
とトウドウさんは言った。
「ちょっと、付いて来なさい。」
とトウドウさんは歩き始めた。
後に従いながら
釘を見せるのは止めようと思った。
父から送られてきた
釘に関わった人は
皆居なくなってしまう。
先ずは写真だけで
父の失踪の謎に近づこう
そう思った。
「ここだよ」
と言ってトウドウさんが
案内してくれたのは
古い木の扉の前だった。
扉には赤いプレートが張られていた。
そこには「危険」とだけ書かれていた。